学校の授業にカタン! ~福岡市 西区 野方 姪浜の学習塾~

 定期テストが近づいてきていますので、その予想のために国語の問題を作成中です。

 読解問題の基本は、「傍線部のすぐ近くに答えがある」「空欄の前後の言葉を手掛かりに見つける」「傍線部のすぐ近くの言葉の言い換えあるいは対比を見つける」「本文全体から問いの立ち位置を考える」だと考えています。

 なかでも「本文全体から問いの立ち位置を考える問題」は文脈を整理できているかどうかを能力を計れると考えていて、このタイプを多めに出したいところです。


 例えば「野口英世の伝記」であれば、「『あの日があったからこそ今の俺がある』と英世は左手をぎゅっと握った」の部分が問題であったとして、この部分の英世の気持ちを説明しなさいという類です。

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 英世は1歳の時に囲炉裏に落ちて左手をやけどにより使えない状況になりながらも、その後の切開手術により手とともに医学への未来が開けました。

 「左手が使えないというハンデが克服されたことにより未来への可能性を感じられる様になり、同時に自分に可能性を生んでくれた医学の道を志した結果、研究者としての今があるという感慨深い気持ち。」 が解答例です。

 このように時系列を踏まえた奥行きのあるところを受験生に確かめたいところです。
 

 上のタイプだと難しすぎる場合は、英世が幼少時代にいじめられた直後にじっと左手を見つめる場面と、手術後に開く様になった手をじっと見つめる場面に線を引くと、問いの意図はわかりやすくなります。


 さらに福岡県公立高校入試では指定語句を2つ使って書きなさいというタイプが多くあります。「『手術』『志す(活用させても構いません)』の2語を使って記述しなさい」と作れます。


 また、例えば鹿児島ラ・サールだと問1「英世の左手についての思いを記しなさい」、問2「英世の手術を通した人生観を答えなさい」という「一見同じことを聞いているのでは?」タイプが出題されます。この手は、学校ワークにも時折あります。

 ちなみに前者は「手術に成功してからはその前ほど左手に意識が行かないので、手術前の思いを中心に書」いて、後者は「手術の前後の気持ちの変化を中心にしながら人生全体をまとめる感じで書」いていきます。ただ、この答え方は場面によって変わります。学校の先生の教え方、ワークの模範解答、あるいは入試の過去問などで傾向を知る必要があります。

 つまり、学校の定期テストは私の考え方と必ずしも一緒とは限りません。ということは、私の考え方を生徒に押し付けるのは良くない。矛盾している様ですが、あくまでも学習塾は学校の授業に力を添えるくらいがいいのです。

 

 学校の授業に加担!

 

 前回のブログの様に導入は軽く指導しますが、学校の授業を必死に聞き、他の生徒の解答、解法を面白く聞き、ワークをして、その後に同じ問題を出来るまで解きまくる。

 その仕上げにやりますよ。定期テスト予想問題!

 〇先生 作った問いね! 実はオレ

 

 これが出来れば最高ですね。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。                              吉田

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fujii

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